LSF66とやまの魅力③ [更新日:2026年1月9日] LSF66 とやまの魅力 第3回「富山湾の魚を増やす」を開催しました。 🔵日 時 令和7年12月19日(金)13:30~15:30 🔵場 所 県民カレッジ富山地区センター学習室 🔵テーマ 富山湾の魚を増やす 〜作り育てる漁業〜 🔵講 師 富山県農林水産総合技術センター 水産研究所 栽培・深層水課 主任研究員 福西 悠一 氏 水産の世界では稚魚のことを「種苗」とも言う。それらを海に放流し大きくなったものを収穫することから「栽培漁業」と言う。栽培漁業の歴史と現状、種苗生産の概要、魚の生態、研究にまつわる苦労なども伺った。作り育てる漁業に興味が湧いた。 作り育てる漁業(栽培漁業)とは 減少しやすい仔稚魚期を人間の技術でカバーし、生き残りやすい大きさまで人工飼育して放流する。資源管理や漁場整備と合わせ、作り育てる漁業に取り組まれている。そのおかけで、豊かな食生活が維持できていることを知った。 富山県では冬季の波浪や急深な海底地形のため、海面養殖業は少なく、栽培漁業を推進している。わが国の栽培漁業は昭和37年に瀬戸内海で始まり、全国で展開されてきた。富山県では昭和53年から取り組まれている。 栽培漁業の対象となる魚は、①要望がある②価格が割と高い③成長が速い④あまり移動しないという観点から選ばれる。 ヒラメの栽培漁業 ヒラメは最も早くから技術開発された魚種で、全国で放流されている。効果を評価するには、放流魚の標識が必要になる。飼育したヒラメには黒い模様がつくので、それを標識にしている。統一した基準を用いて、全国の市場で放流ヒラメを探し、放流の効果を検証している。 キジハタの栽培漁業 水産研究所で取り組んでいるキジハタの種苗生産技術の開発について、写真やイラストを使い、説明された。キジハタは生まれた時は全部メスで性転換する魚だと伺い、びっくりした。また、おすすめの調理法も紹介された。おいしそうだった。 アカムツ(のどぐろ)種苗生産技術開発に関する研究 福西先生が取り組む研究を具体的に説明された。アカムツの生態をはじめ、採卵技術、親魚の採集、飼育方法、放流技術、放流効果の評価方法について伺った。また、仔稚魚の成長が遅いことや生産魚の性がオスに偏るなどの課題とその対応についても伺った。 先生は、スーパーで放流魚の標識を見かけると、研究が社会に還元されていることが実感でき、うれしいと喜びを語られた。富山では深海魚のアカムツの漁場が近いので、いいものが買えるそうだ。ぜひ食べてみたいと思った。 講師メッセージ(地区センターに掲示しています) 「富山湾では全国に誇れるきときとで美味しい魚が水揚げされます 魚をたくさん食べて健康になりましょう!」 受講者の皆様からは ・栽培漁業について知ることができ良かった。のどぐろだけでなく、キジハタも知ることができた。・非常に興味深く拝聴出来て感激した。食料の確保、技術の開発に感謝したい。・お話がとてもわかりやすく、あっという間の2時間でした。 ・聴衆をあきさせない工夫が随所に感じられた。・富山県でこんな研究をされている方がおられることを初めて知りました。・漁業(栽培漁業)の裏舞台を覗けてすごくよかったです。 令和7年度後期の「とやまの魅力」は終了しました。ありがとうございました。 第1回「伏木の歴史と文化~伏木曳山祭を中心に〜」の活動紹介ページへ 第2回「美術鑑賞はこころの旅ー「墨」にみる豊かな表現」の活動紹介ページへ お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328