富山市ファミリーパークは、自然豊かな呉羽丘陵に位置する身近な動物園である。村井園長から、ライチョウの生態、保全の取り組み、守る意義についてお話を伺った。ライチョウの未来のためにできることを考える時間になった。
富山市ファミリーパークについて
哺乳類と鳥類を中心に飼育展示する。日本産の動物が2/3を占る。呉羽丘陵や富山県内に生息する動物、富山県からいなくなった動物、家畜と家禽、愛玩動物、保全に取り組む動物について、写真で紹介された。
ライチョウのこと
氷河期から生き残ったライチョウは、伝説・信仰・法律に守られ、中部山岳地帯に生息する奇跡の鳥である。毒性のある成分を含む高山植物を盲腸内の特有の腸内細菌で分解吸収できる。天敵はオコジョなどの他、近年は立山まで上がってきたカラスやテン、キツネである。
雪の中で樹に隠れるライチョウは、どこにいるかわからない。縄張りを守るオスや可愛いヒナの姿も見た。5〜6月に6〜7個の卵を産み終えてから温め始めるので、ヒナは一斉に孵化する。
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