LSF48 とやま今昔物語③ [更新日:2024年11月22日] とやま今昔物語 第3回 を開催しました 〇日 時 令和6年11月21日(木)13:30~15:30 〇場 所 県民カレッジ富山地区センター学習室 〇講 師 くすりの語り部 松本 知子 氏、安岡 隆 氏 〇テーマ 富山とくすり ~売薬、こんぶロード、そして今に続く~ 今回は二名の講師の先生から三部構成でお話を伺いました。まずは、薬の歴史、県民性、富山売薬の起源と発展について伺いました。日本で薬が一番古く文字で残っているのは『因幡の白兎』だそうです。税が租調庸だった頃、富山は薬で納めていたそうです。売薬が発展した要因の一つは県民性であり、好奇心旺盛であることから、他県に売薬へ行って技法や文化などをどんどん取り入れて発展したようです。また、寺子屋では読み書きそろばんのうち、特にそろばんは必須だったようです。その名残で現代でも富山県のそろばん教室の数は全国でも圧倒的に多いとのこと。 次に、昆布ロードと北前船について伺いました。北前船が見下されたニュアンスだったことや、バイ船のバイの意味について説明されました。そして、富山売薬と薩摩藩の関係について伺いました。私達の学んだ日本史の流れの中で、売薬がどう関係しているのかとても興味深い内容であり、受講者からの質問もたくさん出ました。中国で昆布が人気であったが、昆布搬送は大きなリスクが伴った。それでも薩摩藩のために損得抜きで行動する富山売薬人に信頼が寄せられた。 そして最後に、売薬から発展した産業をご紹介いただきました。客へのお中元・お歳暮を包む紙のデザインや印刷技術、薬の容器としてアルミや八尾の和紙、ガラス、売上等の計算のためのコンピュータなど…。 有名な「先用後利」も含めて富山の売薬さんはお客様からの信用を得ることをやりがいとして働いてきたことや、勤勉さ、教育県など現代にもつながる県民性を理解する機会にもなりました。 受講者の皆様からは、 「こんぶ、北前船、薩摩などバラバラな知識がつながってきたように感じました。(印刷、パッケージ、銀行、製薬紙、ガラス、入れ物etc)売薬はチームプレー、人間力、誰かに話したくなりました。」 「北前船と昆布の係わりは、一応知ってはいたものの、これほど深いとは思っていませんでした。とても興味深かったです。」 などの感想をいただきました。 これで『とやま今昔物語』は終了しました。 来年度の前期講座は、2月末より募集開始いたします。よろしくお願いいたします。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328