LSF48 とやま今昔物語② [更新日:2024年11月2日] とやま今昔物語 第2回 を開催しました 〇日 時 令和6年10月31日(木)13:30~15:30 〇場 所 県民カレッジ富山地区センター学習室 〇講 師 株式会社グッドラック 代表取締役会長、滝廉太郎研究会 理事長 中村 孝一 氏 〇テーマ 富山が誇る、滝廉太郎と松川(旧神通川) 中村先生は、富山大空襲の際に松川に避難して助かったことから、松川に対して思い入れが強かったようです。松川は、以前は神通川であり、神通川を外堀に富山城が築城されており、敵からの攻撃や洪水に備えて”舟橋”がかけられていたそうです。神通川は「馳越線工事」により大部分は埋め立てられて、川筋を残すために松川があるそうです。また、その埋め立て地には県庁や市役所が建設されており、それが市役所が帆船の形をしている所以だということです。 しかし戦後の松川は荒廃しており、コンクリートで埋める計画があったようです。そこで、中村先生は、イタリアのベニスのイメージで、松川に遊覧船を行き交わせたいと考えました。県の河川課や土木センターなどと協議を重ね、試行錯誤の後に実現しました。県の中心にこれだけの川が流れている場所はないと、毎年県外や海外から多くく見物客が訪れているそうです。 また、富山が誇れることの二つ目として、滝廉太郎を挙げられました。滝廉太郎の父の転勤により東京、横浜、富山、大分と何度も引っ越しているが、富山には7~9才の頃にいた。「雪やこんこん」などは富山の冬をイメージしているそうです。大分県では滝廉太郎と関連があるとして大いにアピールしているようで、「荒城の月」も岡城がモデルだとしているそうだが、理屈と合わない部分があるようです。 中村先生が強調されたのは、富山市民は富山市の歴史をもっと知ることです。歴史は樹の根のように町の土台となるものだと教えて頂きました。 受講者の皆様からは、 「県庁や市役所が神通川の埋め立てに建っている事初めて知りびっくりで、旧市街地に住んでいないので松川の事もたまに県民会館に行く時みるだけで、いろいろと勉強になりました。」 「身近な富山市の話だったので興味深く聴いていました。話し方も楽しく、知らないことが多く、たいへん勉強になりました。もっとお聞きしたかったです。博学で素晴らしかったです。歴史は大切なのだと思いました。」 などの感想をいただきました。 次回は、 11月21日(木)「富山とくすり ~売薬、こんぶロード、そして今に続く~」、講師はくすりの語り部 松本 知子 氏、安岡 隆 氏です。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328