LAF18 婦中に夢中!④ [更新日:2024年8月14日] 婦中に夢中! 第4回 を開催しました。 〇日 時 令和6年8月8日(木)10:00~12:00 〇場 所 富山大学薬学部附属薬用植物園 〇講 師 富山大学学術研究部薬学・和漢系 講師 李 貞範 氏 〇テーマ 漢方薬の材料となる生薬と薬用植物 本植物園は今年、100周年を迎えました。これを機に一般開放されますが、その直前に講義を受ける運びとなりました。李先生は普段は学生に漢方薬の材料となる植物について教えておられるそうで、専門的な知識を豊富にもっておられます。様々な生薬を紹介いただきましたが、最初は富山で親しまれているシャクヤクについて説明していただきました。生薬としては皮だけ使用するとのこと。薬用植物は他にも根だけ生薬になるものがユリやキハダなど他にもあるそうです。興味深かったのは、クズは日本によく生息しているが、アメリカでは侵略的外来種として嫌われており、アメリカはそれを絶やそうとクズを食べる虫を日本から輸入したそう。すると、今度はその虫が増えすぎて問題になっていると聞きました。国によって駆除の仕方に違いがあることも知りました。 その後、植物園を解説をお聞きしながら、一周しました。コンニャク、オオバコ、赤ジソなど身近な植物もありました。暑さが苦手なニンジンには日よけがされていました。麻酔科学会のシンボルとなっているチョウセンアサガオの毒性と開発の話もお聞きしました。また、クソニンジンの匂いを嗅いだり、ステビアの甘味を感じる味覚体験をしたりしました。 前半は曇りがちだった天気も、後半には8月らしい快晴になりました。後半は自由に観察する時間を多く設け、適宜暑さを凌ぎながらハウス栽培のコーナーや水辺の植物などを見て回りました。李先生は親しみやすいお人柄で、各々が興味のある質問を存分に聞き、満足度の高い講座になったようでした。 受講者の皆様からは、 「薬草園は100周年とはおどろきビックリ!」 「毒の草も薬になることがあり、そういう系統の植物もたくさんあり、身近にある花も結構あって楽しかったです。」 「知らないことが多いですが、分かりやすく話してもらい、助かりました。」 などの感想をいただきました。 新聞等の報道でご存知の方も多いかと思いますが、薬用植物園では9月7日(土)・8日(日)に一般開放が予定されております。興味をもたれた方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。 今回で「婦中に夢中!」の講座は終了いたしました。 ご参加いただきありがとうございました。 令和6年度後期の講座は、現在募集中です。よろしくお願いいたします。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328