LSF15 とやまの魅力-水のめぐみと課題-① [更新日:2022年10月12日] LSF15 とやまの魅力-水のめぐみと課題- 第1回「山・川・海を巡る水と地下水」を開催しました。 🔵日 時 令和4年10月5日(水)13:30~15:30 🔵場 所 県民カレッジ富山地区センター学習室 🔵テーマ 山・川・海を巡る水と地下水〜黒部川流域を例に〜 🔵講 師 黒部市教育委員会 ジオパーク推進班 王生 透 氏 環境省の名水百選に富山から8箇所 名水百選は、全国の清澄な水を広く国民に紹介し、水質保全の意識高揚を図ることを目的に選定されている。富山県は熊本県と並び全国で一番多く選ばれている。また、富山県では「とやまの名水」として66箇所を指定している。 「水の巡り」から見る富山 河川の集水域を表わした地図などを見ながら、富山の河川や平野の特徴を学んだ。平らな土地が少なく、扇状地が多いことが、水とのかかわりに大きく影響しているそうだ。 黒部川扇状地湧水群 航空写真やジオラマ模型の写真などを見て、黒部川扇状地湧水群について学んだ。杉沢の沢スギと圃場整備との関係、江戸時代の生地村絵図などについて興味深いお話を伺った。 大地・自然・文化の繋がり(立山黒部ジオパーク) 清水の里の湧き水が、その土地の自然や文化を育んできたことを学んだ。ジオ(地形・地質・気候・景観)が、エコ(生き物・環境)やヒト(歴史・文化・生活・産業)を特徴づけているので、ジオの視点を入れると、その土地の理解が深まると知った。 清水が湧くしくみ 扇状地に清水が湧くしくみを学んだ。扇状地では地下に水がしみ込むため、一般に果樹園になるが、富山では雨や雪が多いため、先人の努力によって、田んぼとして利用している。また、地下水は扇状地でも川の下を流れているそうだ。 黒部川流域の水循環 3,000mの山と海が近くにある富山県は、水のめぐりについて学びやすい地域と伺った。 地下水は川からの水と平野に降る雨からなり、人が住んでいる所を水源としていることや、30年位前の水であることを学んだ。水を守るためには、森だけでなく、地下水を供給している平野の環境を守ることが大切であることを知った。 受講者の皆様からは 「氷河の一滴はロマンがあります。」「清水の水温と清水が湧くしくみはよく分かりました。富山湾から山まで4000mの話は良かったです。」「水循環の仕組みが良くわかった。もっと水を大切に使い、水源地を汚さず、とやまの名水を守りましょう。」「黒部出身なので、関心を持ってお聞きしました。」「何回かジオパークにも行っています。とても良かったです。」 などの感想をいただきました。 次回は、10月26日(水)「富山の名水-現状と課題-」 講師は、NPO法人富山の名水を守る会会長 岡岸喜義 氏です。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328