LSC70「続・とやま食べものがたり」第3回を実施しました。 [更新日:2026年1月28日] 日 時 令和8年1月24日(月)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 昨今のお米事情について お届け!ごはんパワー教室 講 師 富山県農産物登録検査協議会 水上 昭徳 氏 富山県米穀商業組合理事長 米澤 治夫 氏 【講座の概要】 今回は「お米」をテーマに、お二人の専門家をお招きし、社会問題となった米騒動の背景から富山のブランド米「富富富」の魅力まで、深く楽しく学ぶ機会となった。 「昨今のお米事情について」 講師:水上 昭徳 氏(富山県農産物登録検査機関協議会) 前半は、富山県農産物登録検査機関協議会の水上昭徳先生にご登壇いただき、記憶に新しい「令和の米騒動」について解説された。 農林水産省は毎年11月に翌年産の生産量と需要量の見通しを立てるが、令和5年産については予測と実態に大きな乖離が生じた。令和5年産は猛暑による不作で生産量が661万トンに落ち込む一方、需要は705万トンに増加した。背景には、インバウンド需要の急増や家庭内消費の回復がある。さらに猛暑で品質が低下し、精米時の歩留まりが悪化したことも、実質的な供給不足に拍車をかけた。 結果として令和6年6月末の在庫は121万トンまで減少し、1ヶ月分以上の在庫が不足する事態となった。そこへ南海トラフ地震臨時情報が重なり、備蓄需要が一気に高まったことが「スーパーから米が消えた」直接的な引き金となった。 価格面では、令和5年産の米穀取扱事業者の相対価格が15,315円だったものが令和7年産では36,885円まで上昇するなど高騰が続いている。しかし農家の生産コストや高額な農機具代を考えると、持続可能な農業のためには適正な価格設定が不可欠であると、生産現場の切実な現状もお話しされた。 「お届け!ごはんパワー教室」 講師:米澤 治夫 氏(富山県米穀商業組合 理事長) 後半は、富山県米穀商業組合の米澤先生による「お届け!ごはんパワー教室」が行われた。米澤先生は30年以上にわたり、県内の保育園や公民館などで食育活動をされている。 まず、日本における稲作3000年の歩みや、戦中・戦後の食糧難時代に代用食で過ごした実体験を語り、米の貴重さを説いた。また、現代の主流「コシヒカリ」が、富山県出身の杉谷文之氏の心血を注いだ研究によって誕生した歴史を紹介し、郷土の誇りとして強調した。 続いて、富山県が誇るブランド米「富富富(ふふふ)」を解説された。コシヒカリの弱点(倒伏・病気)を克服し、現代の気候に適応した「日本一美味しい米」を目指して開発された背景を明かした。最大の特徴は「冷めてから増す粘り」にあり、おにぎりやお寿司に最適である。当日振る舞われた「富富富」のおにぎりを試食した受講者は、その独特の旨みと粘りを直接体感し、地元米の魅力を再発見する機会となった。 【受講者の感想】 ・令和の米騒動では、考えてもいなかったことが現実に起こり、それについて数字を挙げて丁寧に説明いただき理解することができました。お米の歴史もわかりやすく、興味深く聞き入りました。素晴らしい人たちの農業分野でのご活躍に感謝します。 ・お米といえば「コシヒカリ」主流の昨今、「富富富」への繋がりや誕生秘話を聴くことができ、感動しました。今後の様々な開発に期待し、楽しみにしています。 ・昨今のお米事情について全体的な理解が深まりました。スーパーでの小売価格を見るのが楽しみになりました。おにぎり美味しかったです。 ・試食はリアルに体感できるので嬉しかった。また、他の人の表情も見られてよかった。物価高騰の時代、米作りの内情を知ることができ、今までの米の安さに考えさせられた。 LSC70「続・とやま食べものがたり」は今回で最終回となります。 ありがとうございました。 お問い合わせ先 高岡地区センター 〒933-0023 高岡市末広町1-7 ウイング・ウイング高岡7F 電話番号:0766-22-5787 FAX番号:0766-22-5872