LSC69「ふるさとゆかりの作家たち」第3回を実施しました。 [更新日:2025年12月1日] 日 時 令和7年11月26日(水)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 ラフカディオ・ハーンの作品における女の子 講 師 富山大学学術研究部人文科学系 教授 中島 淑恵 氏 【講座の概要】 <ラフカディオ・ハーンの生涯より> ・ギリシア生まれのハーンであるが、その後はイギリス、アメリカ、日本と移り住んでいる。幼くして父母と別れ、失明や育ててくれた大叔母の破産など不遇の幼年期、少年期を過ごした。 ・小泉節との間には4人の子に恵まれたが、亡くなる1年前に生まれた第4子は待望の女の子であった。<ラフカディオ・ハーンの怪談より> ・ハーンの話は、男の子中心のようだが、実は女の子も入っている。 ・『雪おんな』最後の場面では、堅く口留めされていたユキとの出会いを話してしまった夫に、今後一人で10人の子どもたちの世話をするという重い手枷足枷をはめるが、夫を殺すことはしない。 ・『鳥取のふとんの話』のように男の子の話があるが、これには救いがない。 ・『持田浦の子殺しの話』は貧しいがゆえに、妻にも死産と偽って生まれてきた子どもを川に捨てていた農夫の話。男の子中心のようだが、母なる存在である月が登場して、最後は家族の話になっている。 ・日本に来る前に書いた小説、『チータ』と『ユーマ』も女の子を中心に描いており、特に『ユーマ』の主人公は、奴隷解放という人々に勇気を与える物語として描かれている。 【受講者の感想】 ・ユーモアを交えながらの先生のお話、興味深く、ラフカディオ・ハーンについてもっと知りたくなりました。ぜひ、英語版を読んでみたいと思いました。とても楽しかったです。 ・朝ドラ「ばけばけ」を観ております。本日の講座から得た知識を頭に入れ、今後も継続して観ます。 ・ラフカディオ・ハーンの人物像について詳しく知ることができ、良い学びの日となりました。孫が富大に在籍している間に、富大図書館を案内してもらおうと思います。本日の中島教授の大変わかりやすい講座を受講できて、良い思い出になりました。 ・大変興味深く楽しく聴かせていただきました。英語はちょっとハードルが高いですが、訳本の方でぜひ読みなおしてみたいと思います。 ・豊富な体験、研究のお話をとても興味深く伺いました。ハーンの一面(実はとても多面)を知ることができたように思います。 LSC69「ふるさとゆかりの作家たち」は今回で最終回となります。 ありがとうございました。 お問い合わせ先 高岡地区センター 〒933-0023 高岡市末広町1-7 ウイング・ウイング高岡7F 電話番号:0766-22-5787 FAX番号:0766-22-5872