LSC70「続・とやま食べものがたり」第2回を実施しました。 [更新日:2025年11月12日] 日 時 令和7年11月8日(土)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 安心・安全な食がワタシの心と体を作る 講 師 コミュニティカフェ・カフェゴッコ 代表 広野 美代子 氏 【講座の概要】 広野美代子先生の「食へのこだわり」 広野先生は、富山県産の農薬・化学肥料不使用の米や野菜にこだわった「コミュニティカフェ・カフェゴッコ」を経営している。食の安心・安全を重視し、店では地元農家が育てた米や野菜のみを使用している。また、自治体や学校、子育てサークルなどで料理教室を開催し、その取り組みは農林水産大臣賞を受賞するなど高く評価されている。 先生は30歳のときに富山へ移住し、レストランの店長として勤務していたが、経営者の掲げる「安心・安全」と自身が考える「安心・安全」との間に矛盾を感じ、体調を崩したことをきっかけに退職した。その後、自宅で料理教室を始め、薬膳やマクロビオティックを学び直した。 とくにマクロビオティックの学びを通じて、「自分が住む土地のものを食べると、土地のエネルギーをもらい元気になる」という考え方に強く共感したという。以来、この信念を軸に、地元農家と連携した食育活動を17年にわたり続けている。 食育活動の取り組み 〜心と社会へのアプローチ〜 先生は「食は心と体、そして社会とも深くつながっている」という信念のもと、さまざまな場で活動を展開している。 子育てサークル:子どもを授かったことをきっかけに食への意識が高まる参加者が多く、安心・安全な食を求める声が増えている。 生活困難者・DV被害者支援グループ:料理教室や講座を通じて、自ら「選ぶ」体験や「おいしい」と感じる感覚を大切にし、心身の回復を支援している。 少年院での取り組み:薬物乱用を経験した少年が多く、「自分の食べる一口を大事に思い、自分を大事にすることで他人も大事にできる」というメッセージを伝えた。 野菜くずドレッシングの作り方と試食 講座の後半では、広野先生が考案した「野菜くずドレッシング」の作り方が紹介され、試食を行った。 材料:米油、米酢、てんさい糖、塩、醤油、人参や玉ねぎの皮、キャベツの芯など。 健康への配慮:油の量を控えめにし、その分を野菜で補うのが特徴である。また、体を冷やしにくいてんさい糖(砂糖大根由来)を使用している。 食育の視点:普段は捨ててしまう野菜の皮や芯にも旨味や甘みがあることを学び、食材を無駄なく活かす大切さを実感する内容であった。 参加者は、黄色と赤色の2種類のドレッシングを新鮮な生野菜にかけて試食。 「野菜の美味しさを感じる」「自宅でも作ってみたい」といった声が上がっていた。 【受講者の感想】 ・「安心・安全」は食品のためか、人のためなのか考えさせられた。できる限り作れるものを作りたい。一口一口が体を作る。その一口を自分の体に良いものを選んで食べたい。そして活力を得て、食を通じて自分と人を大事にしていきたい。 ・「安心・安全な食」を熱く語られ、日頃の食生活を反省し、「選んで食べる」ことを今後の指針にしたいと思った。終始、優しい語りかけにほっとするひとときだった。 ・毎日の食生活にカツを入れてもらったような感じだった。手を少し加えるだけで、体にも心にも良い時間になりました。ありがとうございました。 ・今回の講座を受講でき、大変うれしかったです。ドレッシングづくりが参考になり、お店にも行ってみたくなりました。 【次回のお知らせ】 日 時 令和7年11月22日(土)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 ます寿しが語る富山の食文化~歴史と魅力とこれから~ 講 師 庄右衛門 元祖関野屋 7代目 関野 伸也 氏 お問い合わせ先 高岡地区センター 〒933-0023 高岡市末広町1-7 ウイング・ウイング高岡7F 電話番号:0766-22-5787 FAX番号:0766-22-5872