人類がインターネットを始めとする情報通信技術（ICT：Information Communication Technology）に依存した生活を送るようになって四半世紀を経た。その間，プライバシーの問題や ICT の製造物に対する責任のあり方など ICT にまつわる様々な議論がなされてきた。そして今後，人工知能（AI：ArtificialIntelligence）を含む最先端の ICT がどのような形で社会に幸福をもたらし，影響を及ぼすのかも定かではない。
本講義では，これからますます ICT に依存する社会になることを念頭に，企業組織やそこに関わる多くの人々が情報や情報システムに関わる倫理問題をいかに捉えて行動しなければならないのかを検討して，これからの ICT 依存社会での行動に示唆を与えるものとする。なお，本講座は，令和４・５年度に同講座名で開講のものと，同じ内容とする。