つながるふるさと学びコース「越中の歴史」 第1回を実施しました。 [更新日:2025年7月12日] 日 時: 令和7年6月21日(土)13:30~15:30 会 場:県民カレッジ砺波地区センター 第2学習室 講 師:富山近代史研究会 会長 城岡 朋洋 氏 講座題:「越中から富山へ -近代化に尽くした人々-」 講座風景 富山近代史研究会 会長 城岡 朋洋 様 を講師にお招きして、「越中から富山へ -近代化に尽くした人々-」と題し、ご講義いただきました。 以下、講義の一部を掲載いたします。 明治9年に政府は38府県を定め、そのうちの1つが大石川県。石川県会の議員の中で越中議員の数は過半数に満たず、越中議員の提案は通りづらい状況であった。 明治14年に石埼謙が提出した分県建白書は受理されなかったが、明治15年に米澤紋三郎らが分県之建白を提出したことにより、明治16年5月9日に富山置県が実現した。 そこから地域近代化を求めた先人たちの努力を説明していただきました。 以下その一部を掲載します。 治水のためにオランダ人土木技工師ヨハネス・デ・レイケを招き、河川改修・治水工事に取り組んだ。また、立山カルデラの砂防工事を現在にいたるまで続け、治山に取り組んでいる。 交通運輸の近代化へも取り組んだ。 新道の開鑿として天田峠新道を開設し、高岡、伏木を繋ぐ大動脈を実現した。また、定期航路を開くため、大型汽船の入港を目指し伏木築港を大正元年に完成した。さらには、七大河川に鉄道架橋の必要性を訴え、大正2年には富山駅と直江津駅がつながり、東京と富山が直結した。 多くの近代化に向けた取り組みを分かりやすくお話いただきました。 --------------------------------------------------------------------------- 受講者の感想 ・教育者らしく、大変詳しく私たちに分かりやすく説明していただき嬉しく思います。良い時間をすごく大切に思います。大変勉強になりました。 ・歴史の過去があるから今があると思う。過去の痕跡はなくなっているかもしれないが、それを踏まえて今があると思う。今回のお話は大変有意義でおもしろかったです。ありがとうございました。 ・近代富山石川県は先人の並々ならぬ努力が今の富山県の礎を築いたことを知りました。治水事業も大勢の協力のもと7大河の橋掛け事業で鉄道、道路整備が行われたのですね。立山カルデラは今も土石との戦いは続いています。歴史に向き合うことの大切さを教えていただきました。ありがとうございました。 ・大変良い話を聞きました。このような話を子どもたちにも話してあげてほしいと思います。子どもたちの生き方も変わっていくと思います。これからもいろいろな人たちに語り継いでいってください。 --------------------------------------------------------------------------- 第3回は8月9日(土) 砺波地区センター 第2学習室 にて 演題は 「謙信越中襲来!「義の英雄」を捉えなおす」 講師は 京都女子大学文学部史学科 講師 萩原 大輔 様 です。 お問い合わせ先 砺波地区センター 〒932-0114 小矢部市清水95-1 電話番号:0766-61-2020 FAX番号:0766-61-2008