ウェルビーイング実現講座 「自分のウェルビーイングを見つけるために」 第5回を実施しました。 [更新日:2023年7月3日] 日 時:令和5年6月24日(土)13:30~15:30 場 所:県民カレッジ砺波地区センター 講 師:高岡万葉歴史館 図書情報課長 関 隆司 先生 講座題:「奈良時代のヒーリング ―大伴家持のリラクゼーション―」 講座風景 講師 高岡万葉歴史館図書情報課長 関 隆司 先生 法隆寺や東大寺など奈良時代のお寺は山号がないが、平安時代以降にできた比叡山、高野山などのお寺は山の上にあったことから山号がある。 万葉集の巻八に、丘の上の一本松の下でお酒を呑んだときに詠んだ、普通は‘音’と詠む風を‘声’と詠んだり、‘長寿を願うから松の枝を結んだよ。’という謌がある。 この謌の背景には、自分が仕えている皇子の命が危ないことや、都が恭仁京にあった時代の大仏建立計画などがあげられ、この謌をどんな思いで詠んだのか想像するとおもしろい。 教科書は句読点が付いているが、漢文にはないので区切りが分からない。1300年前の万葉集も全部漢字で書いてあるが、和歌は5・7・5・7・7というルールが決まっているので、区切って読むことができる。 万葉集からヒントを得た、お金をかけず、どんな場所でもできるリラクゼーションは、自分の今の心の思いを、自分の手でどんどん書いていくということである。 <受講者の感想> どうしても越えられない歴史の壁→研究の壁の意味するところではありますが、関先生のような研究される方がいらっしゃるからこそ、現代の我々も古い日本の文献を通して奥深い日本の歴史・文化を知ることができ有り難いです。 万葉集は難しいと決め込んでいましたが、本日の関先生の話術に大変心を動かされ、遅まきながら少し覗いてみたい気持ちになりました。難解な解説を読むのではなく、現在の自分の心に合わせて楽しく読んでもいいのだと拝聴し改めて関心が湧いてきました。 資料を見たときは難しそうで、私の好きな分野ではないなと思いましたが、奥深い内容と先生の話術に引き込まれてしまいました。どこででもできる“思いを書く”ことなどこれからの人生に役に立ちそうです。ありがとうございました。 お問い合わせ先 砺波地区センター 〒932-0114 小矢部市清水95-1 電話番号:0766-61-2020 FAX番号:0766-61-2008