LSC61 テクノロジーで未来探究! 第2回を実施しました。 [更新日:2025年6月1日] 日 時 令和7年5月31日(土)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 AIが身近な存在となる社会の仕組み 講 師 富山短期大学 経営情報学科 准教授 春名 亮 氏 【講座の概要】 ○AIの歴史と変遷 AIという用語は1956年の米ダートマス大の研究会で登場したこと、1980年代には人間の脳を模した情報処理技術である人工ニューラルネットワークが実現し、深層学習によって飛躍的に性能が向上した。2022年にはオープンAIがチャットGPTを公開し、生成AIが登場したこと、さらに、2024年には人工ニューラルネットワークの基礎的発見と発明により、アメリカ、カナダの2名がノーベル物理学賞を受賞したことの紹介があった。 ○簡単にできる画像・音声認識 講座では、身近なAI技術として画像・音声認識について紹介された。スマートフォンのカメラ機能を使って見たものを検索できるグーグルのAI新技術やUser Localの表情推定AIによる感情認識の実演も行われ、受講者もQRコードを読み取り、AIの活用を体験した。 ○生成AIがもたらすリスク・脅威の例 生成AIは便利だが、思考力の低下につながる恐れがあることや、ハルシネーション(幻覚)現象に注意が必要であるとの説明があった。また、回答内容が必ずしも正しいとは限らないことや、生成AIによる創作が可能でも根拠が不明であれば著作権を侵害する恐れがあることの指摘があった。脅威の例としては、ディープフェイクによる誤情報・偽情報の拡散やプライバシー侵害、さらにはボイスクローニング詐欺といったAI偽音声による詐欺についても紹介があった。 【受講者の感想】 ・生成AIは便利で欠かせないものとなる一方で、注意する点、リスクがあることの説明があり、ためになった講座でありました。 ・具体的な操作を見せていただくことで、生成AIとの距離を近づけることができたよう思います。 ・AIの情報が正しいかどうか、自分で確認することが大切だと知りました。AIの便利さだけでなく、安全性や利用する側の意識や判断する力が必要だと感じました。 ・AIの優秀な機能が自分の身近な存在にはなっていないのが現状ですが、本日の講座は指針になり、ました。「生成AIは人ではない」のお言葉が深く心に残りました。 ・楽しくAIについてお話を聞かせてもらいました。使うのが難しいと思いましたが、もっともっと勉強しなくてはいけないと思いました。 【次回のお知らせ】 日 時 令和7年6月21日(土)13:30~15:30 会 場 高岡地区センター学習室 内 容 未来への贈り物―私たちにできる資源循環― 講 師 富山大学先進アルミニウム国際研究センター センター長 柴柳 敏哉 氏 お問い合わせ先 高岡地区センター 〒933-0023 高岡市末広町1-7 ウイング・ウイング高岡7F 電話番号:0766-22-5787 FAX番号:0766-22-5872