令和7年度 高岡地区「教養講座」開講式、第1回を実施しました。 [更新日:2025年5月19日] 日時 令和7年5月16日(金)14:00~16:00 会場 ウイング・ウイング高岡 503/504研修室 開講式 開講のことば 高岡地区生涯学習団体協議会 会長 堀田紀子 氏 第1回高岡地区教養講座 演題 知って、守ろう! ライチョウととやまの自然 講師 富山市ファミリーパーク 飼育展示第2係長 秋葉由紀 氏 講座の概要 ニホンライチョウをご存じですか? 本州の中央にある日本アルプスの標高2,200~2,400m以上の高山帯に生息する鳥。北限は火打山・焼岳(新潟県頸城山塊)、南限はイザルガ岳(静岡県南アルプス)である。 絶滅の危機に瀕している 地球温暖化の影響で、1980年代には3,000羽いたライチョウが、2000年代には2,000羽以下までに激減。特に中央アルプスの生息数は著しく減少し、2012年に環境省は“レッドリスト”を絶滅危惧Ⅱ類からⅠB類に引き上げ、ライチョウを守るための活動を開始した。 ライチョウを守る3つの事業 ①ライチョウが生息する環境を守る「生息域内保全」 ②動物園で飼育し繁殖させる「生息域外保全」 ③動物園で増えたライチョウを山に戻す「野生復帰」 の3つの事業があり、富山市ファミリーパークはこの活動に長年取り組んできた。これらの活動を通して、中央アルプスでは一時生息が確認されなかったライチョウが、現在は120羽までに回復している。 変化する動物園の役割 レクリエーションの場であった動物園も、自然を守り動物を守る調査・研究活動に積極的に取り組んでいる。ライチョウをめぐる活動も、環境省や国内外の大学・動物園の研究者が協力して行っており、普段見ることのできない動物園の裏側の活動とも言える。 受講者の感想から ・とやまの自然の豊かさを大切にしたいという心と、ライチョウを守ろうと活動する研究者(獣医師)の専門性と熱意溢れる行動力にふれることができ、胸を打たれました。 ・チーム「神の鳥(ライチョウ)」の仲間に!のお話で講演を締めくくられました。明るく、はきはきとした話し方は聞き取りやすく、とてもよい時間をいただきました。 次回予告 第2回高岡地区教養講座 日時 6月6日(金)14:00 会場 ウイングウイング高岡5階 503/504研修室 演題 富山の先賢 山田孝雄 博士 講師 仲井文之 氏(元富山国際大学 教授) お問い合わせ先 高岡地区センター 〒933-0023 高岡市末広町1-7 ウイング・ウイング高岡7F 電話番号:0766-22-5787 FAX番号:0766-22-5872