つながるふるさと学びコース「ふるさとの魅力再発見!」 第2回を実施しました。 [更新日:2023年11月6日] 日 時:令和5年10月28日(土) 13:30~15:30 講 師:富山県ホッケー協会 副会長 林 勇次 氏 講義題:「指導者として大切なこと ―ホッケーを通して出会った大切な人たち―」 場 所:県民カレッジ砺波地区センター 第2学習室 講座風景 富山県ホッケー協会 副会長 林 勇次 氏 私の人生を大きく変えた大切な指導者との出会いがある。小学校で自己紹介の時笑われたことがトラウマになり、ずっと人前で話すことを避けていた。やがて、高校生になり国語の授業で毎回必ず私を指名する先生に「なんで毎回ぼくを当てるんですか。」と反抗した。すると、「おまえは元気で運動も得意なのに、授業ではいつも下を向いている。上手くしゃべれなくてもいいじゃないか。別に笑われてもいいじゃないか。」と私を諭してくれた。こみ上げていた憤りが、ス-っと引いていった。とても大きく有り難い言葉だった。それまで将来は「人前で話をしない職業に就きたい」 と言っていたが、この先生と出会ってから「将来は体育の先生になりたい。この先生のような教師になりたい」と思えるようになった。 ホッケーのスティックは左側片面でしかボールに触れることはできないため、スティックを左右に回転させて使う。オリンピックでも115年前の1908年のロンドン大会から正式種目として採用されている。 昭和33年に富山国体が開催されるにあたり、全種目を富山県で開催したいという当時の知事の意向を踏まえ、当時の石動町(現小矢部市)が関係者の尽力により、ホッケー全種別を引き受けるに至った。こうして小矢部市にホッケーが定着した。 ホッケー部顧問就任当初はなかなか勝てず、焦りもあった。そんな時、元全日本バレーボール女子監督小島氏や甲子園で活躍した和歌山県箕島高校の尾藤監督の講演を聞いた。多くの人々の出会いを通じて、徐々に指導者として成長できたかなと思う。 インターハイで優勝した年、シドニー五輪と同じ会場で開催されたユース代表オーストラリア大会という世界大会に全日本代表の監督として、全国選抜の選手を率いて参加させていただいた。各国の選手とゲームや交流を深め、指導者人生の記憶に残る年となった。 講演では、林先生が苦労されながら指導者として多くの選手を育成されてきたこと、その中で出会った人々からたくさんのことを吸収され成長されたことをお話しいただきました。また、ホッケーのルールや感動的なアジア大会の優勝場面などの様子を映像で拝見することができ、ホッケーの楽しさや迫力を感じる事ができました。 受講者の感想 ○岐阜県出身の林先生が富山に来られて、長年ホッケーのために、尽力されていることに頭が下がる思いがした。『指導者とは児童生徒にやればできるという自信を持たせる存在である』という言葉が心に残った。子どもと同じ目線で、挨拶と礼儀を重んじて指導してきたという言葉に重みを感じた。 ○ホッケーでの指導についての話はとても分かり易く、一般の社会や、職場でも役立つと思いました。スポーツの指導など興味深い講座を今後もお願いします。 お問い合わせ先 砺波地区センター 〒932-0114 小矢部市清水95-1 電話番号:0766-61-2020 FAX番号:0766-61-2008