LAF26 伝統と継承② [更新日:2025年5月21日] 伝統と継承 第2回 を開催しました。 〇日 時 令和7年5月22日(木)10:00~12:00 〇場 所 ほたるいかミュージアム(滑川市) 〇講 師 ほたるいかミュージアム館長 小林 昌樹 氏 〇テーマ 「ホタルイカと滑川 ~歴史と生態を知り、この目で確かめる~」 ホタルイカは飼育や養殖ができないため、その日の早朝に職員が仕入れており、ホタルイカの泳ぐ姿を見られるのはほたるいかミュージアムだけということでした。展示できる時期も限られるため「残念なミュージアム」としてテレビで紹介されたこともあるそうです。 ホタルイカの漁獲量は兵庫県が圧倒的に1位だそうですが、何故「ホタルイカと言えば富山」が定着したのでしょうか。定置網漁は、全国でも富山県でしか行われておらず、この方法で行うことで鮮度が良くふっくらしたホタルイカを捕れるそうです。乱獲ができないことや、産卵後に捕獲することから持続可能な漁法と言えます。 ホタルイカは昔、肥料として使われ「肥(こ)イカ」と呼ばれていたそうです。大学の研究者に見せたところ、特徴的な生き物で価値があると分かったとのこと。その後、食用として扱われるようになり、多くの旅館ができ、ホタルイカを見せるためにミュージアムを建て、お土産としての加工品が創られるなど、ホタルイカは観光資源として重要な役割を果たしてきました。 富山県の観光産業の中で、ホタルイカ、朝日町の四重奏、チューリップ、アルペンルート…と時期的に一番早いため注目度が高いようです。 発光ショーも楽しむことができました。ホタルイカの身体には3つの発光器があり、それぞれどんな時にどのような目的で発光するか学習しました。ホタルイカは寿命が1年と短く、捕獲された時には産卵を終えており、展示の有無にかかわらず数日後には死んでしまうそうです。また、展示されたホタルイカは魚のエサや加工品の実験など有効活用されているそうです。 ホタルイカについて、歴史、生態、観光など様々な視点からお話していただきました。 受講者の皆様からは、 「見学に来ることはありましたが、先生のお話しを聞くと今まで見えていないものがたくさんあることがわかりました。ありがとうございました。」 「実際の職員さんの御苦労がよくわかりました。富山県のほたるいかがいかに貴重で大切なものかが本当によくわかりました。」 「個人で来てもこれだけ詳しくお話が聞けないところ、様々な疑問に答えていただき良かったです。」 などの感想をいただきました。 次回は、5月29日(木)「常西合口用水130年、世界かんがい施設遺産に登録」 講師は、常西用水土地改良区 事務局長 水谷 英二 氏です。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328