LAF14 密着!立山町へGO ④ [更新日:2023年11月27日] 密着!立山町へGO 第4回 を開催しました。 〇日 時 令和5年11月26日(日)10:00~12:00 〇場 所 越中陶の里陶農館(立山町) 〇講 師 越中瀬戸焼 四郎八窯 加藤 聡明 氏 〇テーマ 「瀬戸の土壌と陶芸の関係性」 講義の前半は、越中瀬戸焼について学びました。すえ焼は1000年以上前から、越中瀬戸焼も430年以上の歴史があるそうです。前田利長が瀬戸を訪れた時に「ここに良い粘土がある」とのことで、愛知県の瀬戸焼の技術を伝えるよう言ったことが始まりとのことです。越中瀬戸焼の特徴は、土、釉薬、燃料の薪にあるそうで、特に薪に相応しいのがアカマツだと知りました。 3種類の窯の説明を聞いた後に、陶農館の登り窯の見学をしました。ここでは年に一度だけ窯を使っているそうで、その一回で2~3トンもの薪を燃やすそうです。休憩時間に入っても受講者からの質問が途切れず、加藤先生も熱心にお話してくださり活気づいていました。 今回は質疑応答の時間を長くとり、「先生の一番好きな作品は?」という質問では見た目は悪いけど一番ギリギリまで火に近づけた作品のエピソードを聞き、職人魂が垣間見えました。電気窯で便利になったり、いってこい窯で薪の節約になったりしても、面白いものは従来の方法でしかできないという話が印象的でした。焼き物の格言「一窯、二土、三作り」の意味も理解出来ました。最後に作品を見ながら「酸化と還元で色が変わる」とお聞きし、化学にも思いを馳せながら講座を終了しました。 受講者の皆様からは、 「土や、歴史的な事がよくわかりました。窯も見れて良かったです。」 「焼き物は好きですが、なにも知識がなかったので、いろいろ学べておもしろかったです。あともう1時間くらい欲しかったです。」 などの感想をいただきました。 今回で「密着!立山町へGO」は終了です。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。 令和6年度の講座のご案内は2月下旬を予定しております。 『センターだより』またはカレッジのHPをご覧ください。 お問い合わせ先 富山地区センター 〒930-0009 富山県富山市神通町二丁目12番20号 電話番号:076-441-0301 FAX番号:076-441-0328