つながる学びわくわく講座つながる体験コース LAA29「ふれよう!新川 -魅力体験-」第4回 [更新日:2025年12月4日] 「ふれよう!新川-魅力体験-」 第4回 日 時:令和7年11月21日(金)10:00〜12:00 場 所:黒部市「パッシブタウン」 講 師:YKK不動産株式会社 代表取締役社長 志水宏朗 氏、取締役 八木繁和 氏 「PASSIVETOWN 黒部の豊かな自然を活用したパッシブデザインによる『住まいづくり・まちづくり』」 講師の志水氏(左) 八木氏(右) 風や太陽、地下水といった再生可能エネルギーを最大限活用し、CO2の排出量をできるだけ小さくする住まいを提案するのが「パッシブタウン」です。YKK社宅跡地の再開発事業として、2011年に着工し、2025年にランドスケープを含めた全5街区が完成しました。 当日は現地を訪れ、自然をコントロールして快適な住環境を造るパッシブデザインの手法やパッシブタウン開発の取り組みを学びました。 <第5街区集会所にて(講義)> はじめに、第5街区集会所において、「パッシブタウン・黒部モデル」について、第1街区から第5街区までのそれぞれの街区のねらい・課題・実際の取り組み・検証結果を、開発の歩みを追いながら丁寧にご説明いただきました。 後半は現地を巡りながら、実際の建物・設備・景観を確認できたことで、講義内容をより深める事ができました。 <第5街区の見学> 第5街区は2025年に完成した中高層耐火木造集合住宅です。地域の森林資源を最大限活用しカーボンニュートラルの実現に貢献することや、水素を活用しての蓄エネを実現するPower to Gasなどの先進的な技術の導入により、自然の力を最大限に引き出しながら住まいづくり・まちづくりが進められている様子に、ただただ驚かされるばかりでした。特に、エネルギー自給率95%という成果は圧巻でした。 <第1街区・第3街区の見学> 第1街区では、美しい自然環境と調和したランドスケープづくりとともに、風の通り道を見つめてコントロールすることや、地下水利用、日射のコントロールや断熱対策などの工夫が随所に施されていました。 また、第3街区では、既存建築のリノベーションにより、減築による負荷の軽減やバルコニーを切り離すことにより熱の損失を抑えるなど、建物の性能向上を図る取り組みも紹介していただきました。 <第5街区から第2・3街区を見渡す> 豊かな自然と近代的な建築物が織りなす美しい景観のパッシブタウンに身を置きながら、その思想や工夫、先端技術に触れることができ、心躍るような貴重な時間を過ごすことができました。 YKKが掲げる「善の循環」の基本理念に沿い、未来をしっかりと見据えた実践的かつチャレンジングな取り組みを継続されていることに、あらためて深い敬意を抱きました。 <参加された皆様の感想より> 「以前に八木先生の講座を受けていて興味がありました。現地研修を受けて益々興味がわき、すばらしさにも気づきました。水素を金属として保存してまたエネルギーに変えていくのは、とても感動しました。」 「黒部市民でタウン前をよく通っているが初めて中に入り説明も聞かせてもらった。研究、データ収集がされていることを大変誇りに思います。今後の発展・活用に期待します。」 「住まいの省エネ、熱効率の在り方が具体的に体感できました。」 「パッシブタウンは自分たちとは無縁かと思っていましたが、今後に生かせる所もあるかも・・・。楽しかったし、参考になりました。」 お問い合わせ先 新川地区センター 〒937-0011 富山県魚津市木下新144 電話番号:0765-22-4001 FAX番号:0765-22-0901