つながる学びわくわく講座つながる体験コース LAA29「ふれよう!新川 -魅力体験-」第3回 [更新日:2025年11月14日] 「ふれよう!新川-魅力体験-」 第3回 日 時:令和7年11月7日(金)10:00〜12:00 場 所:黒部市宇奈月町下立 講 師:黒部峡谷ナチュラリスト研究会 松木紀久代 氏、山本三樹夫 氏 「巡ろう!歴史の里 下立(おりたて)」 コース:下立公民館→全龍寺→宮野用水→下立霊水→山街道→下立神社→旧北陸街道→下立公民館 講師の松木氏(左) 山本氏(右) 下立(おりたて)は、黒部川扇状地扇頂下の左岸段丘上に位置する静かな住宅・農村集落です。 今回の講座では、下立地区の全龍寺、下立霊水、下立神社などを巡り、中世以来の山街道と上往還が交差する里としての下立の歴史や自然、民俗について丁寧に学ぶことができました。 <下立公民館のオニックスマーブル> <全龍寺> まず訪れた全龍寺は、松倉城主・椎名氏の出身である松室文寿によって1552年に開かれた寺院です。三十六歌仙絵、めずらしい2階建ての鐘楼堂、山門に立つ仁王像など、どれも気高く、長い歳月を経て大切に守り伝えられてきた建物や諸物に触れることができました。 <宮野用水(暗渠)> 山街道の入口付近には、内山村から田家野まで通じる宮野用水があります。椎名道三を主附に工事が行われ、1836年に完成しました。未完であった長田用水の工事を基にしたことなど、新田開発の熱意や当時の人々の努力に思いを馳せました。 <下立霊水> ふもとから山道をおよそ250メートルほど進んだ先の道端には、「下立の霊水」と呼ばれる湧水があります。富山の名水にも認定されており、まろやかな味わいで、受講者もその水で喉を潤しました。ここでは、中世の山街道と嘉例沢との関わり、当時の人々の暮らしについて学びました。 <下立神社> 最後に訪れた下立神社では、北村喜代松による見事な龍の宮彫りに目を奪われました。絵馬や百枚の天井絵も見応えがあり、地域の信仰と文化の豊かさを感じることができました。 よく手入れされた山林や望む山々、思ったよりも狭く感じられた旧北陸道など、清澄な空気と豊かな風景の中で、参加者それぞれが下立地区の自然と歴史、そして景観の魅力を存分に体感する講座となりました。 <参加された皆様の感想より> 「お天気に恵まれ下立の様子がよくわかりました。とても整備されおり感心しました。大理石にも驚きました。」 「トンボが飛び交う中、下立地区を散策しました。全龍寺には、天井絵があり、大変、驚き、感銘を受けました。宮野用水の事も知らなかったので、教えて頂きありがとうございました。」 「下立地区はとてもきれいに整備されていると思います。全龍寺も、きれいでした。地区をあげて、こういうものを守ろうとしているように思われました。」 「講師お2人の地元愛のあふれたご説明やご案内をいただき、誠にありがとうございました。自然、歴史をたくさん教えて頂き、充実した内容で大変勉強になりました。」 お問い合わせ先 新川地区センター 〒937-0011 富山県魚津市木下新144 電話番号:0765-22-4001 FAX番号:0765-22-0901