令和7年度 新川地区教養講座「ふるさとに学ぶ」~魅力を再発見~ 第8回 [更新日:2025年10月10日] 令和7年度 新川地区教養講座「ふるさとに学ぶ」~魅力を再発見~ 第8回 期 日 令和7年10月2日(木) 講 師 歌人 黒瀬 珂瀾 氏 演 題 「世界とつながるための短歌」 会 場 入善町健康交流プラザ「サンウェル」 参加者 61名 歌人として読売新聞「読売歌壇」の選者であり、北日本新聞「よろずご指南」の回答者でもある黒瀬珂瀾氏「世界とつながるための短歌」の講座を、皆さん楽しみにしていた。 黒瀬氏はロングヘアーをなびかせショールをまとい、ややきつい表情でせせらぎホールに入場されると、それまでざわついていた館内が静まりかえった。司会が紹介した「よろずご指南」について、本当はあまり乗り気じゃなかったと館内を湧かし、「読売新聞」の短歌投稿コーナーでは、選者を俵万智氏らと担っているが自分の紙面は一番下で狭いと、また笑わす。入場時の張り詰めた雰囲気を一変させ、受講者の心を掴んだまま講演は進んだ。 通常の短歌のイメージは、和歌や古典、万葉集であり、難しい文語体であるが、現在は、「ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、[ ]もこんなにたくさんあるし」(岡本真帆)と、とても分かりやすいと説明され、ところで、[ ]には何が入ると思いますか、と問いかけながら、短歌の面白さと奥深さを解説された。その解説に皆さん頷きながら、一つ一つの作品に対する作者の深い思いや願いを想像していた。 後半には、「短歌は手紙である」や「短歌は心の交換」など、黒瀬氏が発した言葉について詳しく聞きたいなどの質問があった。 教養講座8回シリーズの最終回にふさわしい、心をとても豊かにしていだいた時間であった。 お問い合わせ先 新川地区センター 〒937-0011 富山県魚津市木下新144 電話番号:0765-22-4001 FAX番号:0765-22-0901