LSA57「そこが知りたい!新川の歴史」第3回 [更新日:2025年7月18日] つながる学びわくわく講座つながるふるさと学びコース(地区単独型) LSA57「そこが知りたい!新川の歴史」第3回 「古文書に見る椎名道三の業績と十二貫野用水」 日 時:令和7年7月12日(土)10:00 ~ 12:00 場 所:富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 講義室 講 師:越中史壇会会員 宮本 幸江 氏 講師の宮本先生 古文書を読み解いてくださいました 講座の様子 江戸時代、加賀藩の命を受け、黒部市の十二貫野用水などを開削し、新田開発に取り組んだ椎名道三に関する古文書が朝日町の脇子八幡宮に保管されています。今回はその調査にあたられた宮本先生から古文書を読み解きながら、椎名道三の業績についてお話を伺いました。 講座では由緒帳や改作奉行からの呼出状、実兄である宝田宗兵衛から道三に宛てた手紙などの古文書を丁寧に解説していただき、その生い立ちから新田裁許拝命に至るまで、そして新開勢子役として加賀藩各地で活躍する姿をよく理解することができました。また道三が改作奉行に宛てた切高願や郡奉行からの呼び出しを伝える手紙からは幕末期における加賀藩の方針転換や道三家出火、難工事など度重なる不幸によって困窮していく姿が記されていることを教えていただき、私財を投じて新田開発を成し遂げようと尽力する晩年の道三の様子を知ることができました。講座をとおして椎名道三の功績の陰に家族の支えがあったことや新川地域だけでなく加賀藩の偉人としての新たな一面を知り、改めてその業績について考える機会となりました。 <参加された皆様の感想より> 「道三の偉業は県民に広く知られていますが、彼を支える家族の話等、とても面白かったです。しかも、富山だけでなく広く活躍していることも初めて知りました。人は支え合って、すばらしい未来を築けるのだと改めて思いました。」 「新しい見方考え方。興味ある内容でした。小学校で学び何となく知っていましたが果たしてどういうことなのかわかりたいと思ってました。まだまだ十分とは言えませんが少しずつほぐれていく感じです。面白いです。ありがとうございました。」 「古文書からの道三の由緒帳の解読がとても興味深く感じました。椎名道三は歴史書の偉人としての認識のみでしたが、生い立ちから知る事ができ、良かったです。」 「古文書の丁寧な解読、わかりやすく、庶民的な、言い回しなどとても面白く、楽しく聞けました。」 「道三については、功績だけ多少は知っていたがこのように実際の古文書で実のある内容を知る事ができて良かった。特に加賀藩とのやりとりがおもしろかった。」 今回でLSA57「そこが知りたい!新川の歴史」全3回は終了です。 ありがとうございました。