令和７年度　新川地区教養講座「ふるさとに学ぶ」～魅力を再発見～　第３回

期　日　令和７年６月１２日（木）

講　師　入善吟詠会　師範　竹内詠岳（恵美子）氏

演　題　「詩歌を詠う　～詩吟で古（いにしえ）を訪ぬ～」

会　場　黒部市生涯学習文化スクエア「ぷらっと」

参加者　６６名

　講座のはじめ、講師からの一言を待っている静かな中、竹内講師の吟が声高々と始まった。竹内講師が一番好きだという「静夜思」（せいやしは、中国唐時代の詩人李白の五言絶句の有名な作品）だった。館内に竹内講師の声が響き渡り、その声量と強弱に圧倒されながら、皆さん、耳を澄ましていた。

　詩吟は、漢詩や和歌などを独特の節回しで歌う芸能で、吟詠（ぎんえい）、吟道（ぎんどう）とも呼ばれる。また、詩吟は、歴史や時代背景を学ぶとともに、健康維持にもストレス解消にもなり、多くの仲間を指導しながらも、ともに学んでおられるそうだ。

　途中、発声練習をした後、菅原道真の「九月十日」を全員で吟じた時には、初めて吟じる人が多い中、積極的に大きな声を出す人が多く、見事な合吟（一緒に吟じる事）となった。　

竹内講師の詩吟に対する熱い想いが伝わるとともに、詩吟で古（いにしえ）を訪ねるよい講座だった。