LSA56「見つめよう!新川-水・大地・植物-」第1回 [更新日:2025年6月12日] つながる学びわくわく講座つながるふるさと学びコース(地区単独型) LSA56「見つめよう!新川-水・大地・植物-」第1回 日 時: 令和7年5月17日(土)10:00〜12:00 場 所: 富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 講義室 講 師: 黒部市教育委員会 ジオパーク推進班長 王生 透 氏 「山から海まで、水循環がつくる自然」 講師の王生氏。 講義では、まず富山県における河川、流域、そして平野の成り立ちについて、わかりやすく解説いただきました。 なかでも、日本一美しいとも称される黒部川扇状地について、その形成過程や特有の地形的特徴を興味深く学ぶことができました。 さらに、黒部川扇状地の地下水と点在する湧水群について、自由地下水や加圧地下水などを紹介いただきながら理解を深めました。そして、この地域の水の巡りが、富山湾・黒部川扇状地・北アルプスという近傍で観て感じることのできる日本でも稀有な自然環境であることを知り、大変驚きと感動を覚えました。 とりわけ、地下水には、日本で唯一現存する氷河群からの一滴も含まれているという、ロマンに満ちたお話には心惹かれました。 講義の終盤では、おいしい水にまつわるお話をはじめ、鉄道敷設や「越之湖」など、自然環境と人々の暮らし、文化との深い関わりについても紹介くださいました。 講座を通して、私たちが暮らすこの地域が、いかにダイナミックで豊かな自然に恵まれた場所であるかを、あらためて実感しました。 <参加された皆様の感想より> 「水に恵まれた地域に住んでいることに改めて感謝しました。水の循環が狭い地域で行われていて、その巡りが解りやすいなどの特徴がよく分かりました。」 「長年住んでいても初めて知る事が沢山あり、とても勉強になりました。おいしい水の定義もよくわかりました。よく勉強されている講師の方だなと感心しました。」 「生地の地形がよくわかりました。山から海へ地下水が30年もかかることがわかり水の恵みの大切さがわかりました。」 次回は6月14日(土)10:00~12:00 第2回 「震える山、息づく山 知られざる立山の鼓動」 講師は 立山カルデラ砂防博物館学芸課 課長補佐 丹保 俊哉 氏です。