つながる学びわくわく講座つながる体験コース LAA25「ふれよう!新川 -魅力体験-」第1回 [更新日:2025年6月2日] 「ふれよう!新川-魅力体験-」 第1回 日 時:令和7年4月25日(金)10:00〜12:00 場 所:魚津市天神山 講 師:魚津観光ボランティアじゃんとこい 会長 伊東清隆氏、書記 前澤律子氏 「天空の城・天神山城」 ※伊東清隆講師2024年3月26日撮影の「天空の城・天神山城」 コース:花の森・天神山ガーデン→天神山遺跡→高円堂谷→高円堂用水→天神山へ→天神山本丸→堅堀→魚津歴史民俗博物館 講師の伊東氏(左)、前澤氏(右) 天神山地区を歩きながら、天神山遺跡や高円堂用水、天神山城跡などについて、わかりやすく丁寧に解説していただきました。 遺跡の発掘や、高地性集落と倭国大乱のつながり、足利義材と「天神山」の由来、魚津城の戦いと天神山城、さらに江戸時代の天神野台地を開墾するために築かれた用水についてなど、時代をこえて広がるお話に引き込まれました。 静かな山の中を歩きながら自然の美しさとともに長い歴史の積み重なりを感じる講座でした。 <花の森・天神山ガーデン> 庭園を外から眺めました。ハナモモ、牡丹、シャクヤクなどが咲き誇り、季節の訪れを感じさせる風景が広がっていました。講座はここからスタートです。 <天神山遺跡> 旧宝泉閣前は縄文時代中期中葉の天神山遺跡です。多くはブドウ畑や駐車場の下になっていますが、いまでも土器や石器が採取されるそうです。旧宝泉閣脇から森へと入り、途中でカモシカを目にするという貴重な体験をしながら高円堂用水を目指しました。 <高円堂用水、高円堂用水碑> 高円堂用水は天神野の開拓を目的に江戸時代初期に築かれたもので、高円堂谷を埋め立てて、木桶により水路を通すという困難な工事が行われました。定期的に老朽化した木桶を変えながら維持されてきたそうです。高円堂用水碑には悲しい伝承として残る「人柱」の話もあり、人々の苦労と祈りを伝えていました。 <天神山頂上を目指して> 急な山道を登り天神山の山上を目指しました。 <天神山城跡、天神山からの眺望> 天神山の山上の削平地に築かれたとされる天神山城跡では、本丸・二の丸の跡地を、そして山中では敵の侵入を防ぐための堅堀などを確認しました。「魚津城の戦い」で上杉景勝が陣をしいた城である史実など交えて、天神山城についての歴史を分かり易く教えていただきました。 天神山は松尾山と呼ばれていましたが、この地に身を寄せていた足利義材が天神像をこの山に祀ったことから「天神山」の名に改められたそうです。山道脇には「石仏群」も点在し、歴史と信仰が織りなす風景がありました。 また、弥生時代後期の高地性集落の跡としても知られており、戦国の城と古代の暮らしが同じ地に重なる不思議な感覚を味わいました。 <天神山案内版、歴史民俗博物館> 講座の締めくくりとして、魚津歴史民俗博物館玄関前で当日の振り返りを行い解散しました。館内は発掘された遺物や地域の歴史や文化が、展示を通じてより立体的に理解できる場所です。当日は幾人もの受講者の方が、受講後に訪れ、当日の学びをさらに深めておられました。 天候にも恵まれ、天神山の森の中に広がる木々の香りや、春もやに包まれたやわらかな風景の中で、天神山の自然と歴史をじっくりと味わうひとときとなりました。 <参加された皆様の感想より> 「天神も昔から慣れ親しんだところですがじっくりと説明してもらい大変よく理解できました。知らないこともたくさんあって地元を見直す機会となりました。」 「天神山の上での生活はどうだったのか?考えただけでも楽しかったです。花、空気も良くすてきな一日となりました。」 「コンパクトなお城ですが、歴史、自然、花、鳥、いろいろ楽しめました。解説を聞き、より理解しました。」 「天神山周辺の歴史がよく分かった。知らないことばかりでとても面白かった。ガイドの説明が分かりやすかった。」 「天神山への登りの道は滑りそうで、怖かった。森林浴もできてとてもよい経験でした。」 お問い合わせ先 新川地区センター 〒937-0011 富山県魚津市木下新144 電話番号:0765-22-4001 FAX番号:0765-22-0901