つながる学びわくわく講座つながる体験コース LAA21「ふれよう!新川 -魅力体験-」第3回 [更新日:2024年11月29日] 「ふれよう!新川-魅力体験-」 第3回 日 時:令和6年11月9日(土)10:00〜12:00 場 所:魚津市鴨川沿い 講 師:魚津観光ボランティアじゃんとこい 会長 伊東 清隆 氏、書記 前澤 律子 氏 「魚津・鴨川物語」 コース:村木コミュニティセンター(魚津尋常小学校跡)→相生橋→三ケ兵衛の居住地→上杉軍諸将供養塔→餌指公園・てんこ水→大泉寺→鴨川河口→稲垣家のてんこ水→御塩蔵跡→諏訪神社(たてもん祭り)→米騒動の井戸端→魚津神社・愛宕神社→村木コミュニティセンター 講師の伊東氏(写真左) 前澤氏(写真右) 講座では、魚津城下の堀であった鴨川に沿って、鴨川町の相生橋から河口までを巡り、過去から現代に至るまでの歴史を丁寧に教えていただきました。 <相生橋と鴨川> <鴨川の流れ> 相生橋周辺には、明治時代初期に遊郭がありました。この川が「鴨川」と名付けられたのは、京都の遊郭街を流れる鴨川にちなんでいるそうです。また、この地には、ばんどり騒動と深い関わりがあるとされる三ヶ屋作兵衛の家もあったとされています。 <上杉軍諸将供養塔> <江戸まで百里> 鴨川は、神明町から「神明川」と名を変え、河口付近では「御江川」と呼ばれています。 神明橋を過ぎた住宅街の一角は、昭和31年に発生した魚津大火の火元とされています。この大火では魚津市街区の東半分が焼け野原となり、県内では富山大空襲以来の大きな被害となりました。しかし、市民はこれを力強く乗り越え、昭和36年に完成した復興事業は、現在の魚津市の発展の礎となりました。 <餌指公園> <てんこ水> 餌指公園には、とやまの名水「てんこ水」が湧き出しています。公園内を澄んだ清水が流れ、訪れる人々を癒やします。「てんこ水」という名は、片貝川の伏流水が川底からてんこ盛りのように湧き出ることに由来します。また、餌指公園は、魚津まつりの2日目に行われる「キャンドルロード」の会場でもあり、ろうそくや灯籠の灯りが幻想的な美しい風景を演出します。 <大泉寺> <小貝塚> 鴨川を挟んだ向かい側には、1555年に創建された浄土真宗のお寺「大泉寺」があります。境内には、松尾芭蕉の碑である「小貝塚」がありました。 <諏訪神社> <共同井戸跡> 海岸沿いには諏訪神社があり、伝統的なお祭りのユネスコ無形文化遺産「たてもん祭り」において7基の車輪のない山車の「たてもん」が威勢よく曳き回される神社です。神社の裏手には、かつての漁師町であった住宅街が広がり、その一角に「米騒動」に関わる共同井戸の跡地があります。米騒動は女房たちが井戸端会議を通じて立ち上がったことが発端とされており、ここがその舞台でした。当時の人々の暮らしや、米騒動に至る背景についても丁寧に解説していただきました。 当日は好い天気に恵まれ、突き抜けるような青空の下、澄明な川の流れや晩秋の穏やかな風景を満喫しました。講座を通じて、鴨川沿いのそれぞれの時代に起きたこと、為されてきたことを紡ぎながら、鴨川沿いの風景や人々を生き生きと描いていただき「魚津・鴨川物語」への理解を深めました。この講座は、魚津の今日に繋がる歴史と魅力を再発見する貴重な機会となりました。 <参加された皆様の感想より> 「近くに住んでいても今まで通ることがなかった通りを物珍しくきょろきょろと歩いた。いい天気でいろいろな話も聞けて楽しかったです。湧水がきれいなので名水は黒部だけじゃないんだと思いました。」 「講師の方々の説明がとても良かったです。日頃、車移動なので、知らない所ばかりでした。本当にありがとうございました。」 「鴨川を通して魚津の市民の皆さんの生活、営みの歴史を体感することができて誠に充実したものでした。」 「魚津で育ちましたが、知らないで生きてきたことが多くあり、興味深く、聞きました。」 次回は11月30日(土) 場所:黒部市吉田科学館 第4回 「星空散歩の楽しみ方~プラネタリウムは宇宙への扉~」 講師は、黒部市吉田科学館 事務局長補佐 村井 彰 氏 お問い合わせ先 新川地区センター 〒937-0011 富山県魚津市木下新144 電話番号:0765-22-4001 FAX番号:0765-22-0901