LSA45「そこが知りたい!新川の歴史」第1回 [更新日:2024年11月13日] つながる学びわくわく講座つながるふるさと学びコース(地区単独型) LSA45「そこが知りたい!新川の歴史」第1回 「まぼろしの魚津城」 日 時:令和6年11月8日(金)10:00 ~ 12:00 場 所:富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 講義室 講 師:魚津歴史同好会 会長 本元 義明 氏 講師の本元先生 熱心にお話しされる先生 多くの受講者が参加されました 講座では、天明10年(1785年)に描かれた「魚津町総絵図」から魚津城跡の本丸や堀、そして町の様子についてくわしく解説され、魚津城跡を中心に当時の面影を残しながら魚津町が城下町として発展してきたことを教えてくださいました。また室町時代や戦国時代に山城である松倉城が戦いの拠点であったのに対して、その支城として平地に置かれた魚津城が物流や人的交流の拠点であったことがわかりました。 天正10(1582)年、越後の上杉方にとって重要な拠点であった魚津城は、越後へ攻め入る機会を狙う織田軍に包囲され、籠城戦が繰り広げられました。この魚津城の戦いでは落城までに80日ほどを要したといいます。その要因として鉄砲を中心に激しく戦い織田軍が攻めあぐねたことが書状や覚書などから考えられるとお話ししてくださいました。もう一つの要因として川や湿地など魚津の地形をうまく戦いに利用したことを挙げられ地図を用いて丁寧に説明していただきました。受講者にとって魚津城にまつわる歴史について学びを深める機会となりました。 <参加された皆様の感想より> 「上杉謙信は金儲けが巧く、土地に執着はなかった。(越中への執着は除いて)上杉景勝が景虎を破った要因の一つに、武田方を買収したことがあるなど、あまり聞いたことのなかった話が聞けて面白かった。魚津城の戦いは、天地人で少しは知っていたが、詳しく聞けて良かった。配布された資料がなかなか良かった。(優れ物だ)」 「魚津市にたくさんの支城があったことを知りました。天神山の青山吉次、長正の墓をよく、何度も見ていましたが、今度、新たに思いを託して見たいと思いました。」 「知らなかった身近な歴史を詳しく聞けました。もっとゆっくり聞きたいです。」 「城の周りにお寺を集める理由が分かったのでとても有意義だったと思う。」 「昔の地形と今の地形を比較していろいろのお話を聞けて良かった。」 次回は11月29日(金) 第2回「荘園から考える中・下新川地域の中世」 講師は 滑川市立博物館 学芸員 盛田 拳生 氏 です。