LSA30「わたしたちの郷土-文学と歴史から学ぶ-」第1回 [更新日:2023年11月15日] つながる学びわくわく講座つながるふるさと学びコース(地区単独型) LSA30「わたしたちの郷土-文学と歴史から学ぶ-」第1回 「置県140周年 分県の父米澤紋三郎と分県の意義」 日 時:令和5年11月11日(土) 10:00 ~ 12:00 場 所:富山県民生涯学習カレッジ新川地区センター 講義室 講 師:黒部川扇状地研究所 副所長 鍋谷 良和 氏 講師の鍋谷先生 開講式 副所長挨拶 講座中の様子 廃藩置県の後、明治9年に富山(越中)は、加賀、能登、越前を含め「石川県」となっていましたが、古くから水害に悩まされてきた富山(越中)は治水に重点を置き、石川県側は道路整備等を主張していたことから、土木費の分配をめぐる利害の対立が深まっていきました。そこで、入善町生まれの米澤紋三郎が、石川県からの分県を国に嘆願し、明治16年5月9日に石川県から分県して、富山県が誕生しました。 この講座では米澤紋三郎が石川県からの分県を求め、高官に陳情するため上京した時の様子を滞在中に記された出納簿や岩倉具視との面会を知らせる手紙から読み解き、丁寧に説明してくださいました。また「分県之建白」について解説していただき、「富山県民の幸福のためには分県しかない」という米澤紋三郎の強い思いを知ることができました。貴重な資料と共に富山県成立までの経過を知り、郷土の偉人である米澤紋三郎の功績について理解を深めました。 <参加された皆様の感想より> 「米澤紋三郎の分県後の富山の発展までわかり易く説明があり現在の富山の有り様とつながった。富山県民の治水への思いは明治期もしかしてそれ以前から脈々と今日にいたるまで続いていることを確信しました。」 「分県の父、米澤紋三郎の事は知っていたが今日の詳しい説明で興味深いことがたくさんあった。「分県之建白」を通して読んでもらって面白かった。先人の偉業に感謝です!」 「置県について詳しく聞いたのは初めてです。他県から来たので富山県の歴史は勉強になります。」 「講座のタイトルがまさに実感できる良い機会になりました。」 次回は12月2日(土) 第2回 くろよん完成60周年記念「黒部ダム建設に学ぶ共生(ともいき)の大切さ」 講師は 熊谷組元社長 大田 弘 氏です。